ものすごく小さいけれど一歩は一歩

今朝の朝日新聞、33面。京大人文研の藤原辰史さんが写っていた。

安保法案の強行採決衆院特別委員会で強行された15日の夜、「安全保障関連法案に反対する学者の会」と学生たちによる緊急シンポジウムが開かれ、その場でこの人によって読み上げられた声明。

戦争は、防衛を名目に始まる。

戦争は、兵器産業に富をもたらす。

戦争は、すぐに制御が効かなくなる。

戦争は、始めるよりも終える方が難しい。

戦争は、兵士だけでなく、老人や子どもにも災いをもたらす。

戦争は、人々の四肢だけでなく、心の中にも深い傷を負わせる。

 

精神は、操作の対象物ではない。 

生命は、誰かの持ち駒ではない。

海は、基地に押しつぶされてはならない。

空は、戦闘機の爆音に消されてはいけない。

 

血を流すことを貢献と考える普通の国よりは、

知を生み出すことを誇る特殊な国に生きたい。

 

学問は、戦争の武器ではない。

学問は、商売の道具ではない。

学問は、権力の下僕ではない。

 

生きる場所と考える自由を守り、創るために、

私たちはまず、思い上がった権力にくさびを打ちこまなくてはならない。

 この人を知ったのは10日ほど前の夕刊の記事。

takikio.hatenablog.com

38歳という若さがまぶしい。

 

昨日の午後の一斉行動、私も何かしたかった。

WANというウェブサイトがある。

女性をつなぐ総合情報サイト「ウィメンズ アクション ネットワーク(WAN)」は、女性のための情報を提供し、活動をつなぐウェブサイトです。めざすのは、女性が自由に活躍できる社会をつくるための、ゆるやかで力強いネットワークの形成です。WANサイトは、女性たちのさまざまな活動から生み出される、楽しく役に立つ情報を届け、個人と個人、民間・行政双方にわたる全国のさまざまな団体・グループの動きを互いに結びつけることで、女性の活動をさらに実効性のあるものにしていきます。WANサイトは、豊かで多様なひろがりをもった、等身大でいきのいいフェミニズム情報を日々発信していきます。 

 上野千鶴子さんが大きく係わっている。大学の同級生が上野さんとつながりがあり、たちあげるときにカンパだったか、物品購入をしたかの縁でユーザー登録(無料)をして以来、定期的にメルマガが届く。結構内容が深く、面白い。

ニュースでも報道されたように澤地久枝さんたちが呼びかけた一斉行動にwanも応え、各地からの報告がwanあてにメールで届くのをボランティアでwanの中のブログにアップするスタッフ募集があった。

これなら私もできるかもとメールを出し、昨日、割り当ての時間、PCの前に座った。どきどきの初挑戦。助けてもらいながら何とかやれた。

金子兜太さんの書かれたメッセージを家の壁に貼るという一斉行動は少しためらわれた。このあたりが私の小ささ。

ものすごく小さいけれど一歩は一歩。満足して床についた。