晩夏小暑三候 鷹乃学習

よく遊んだ日の翌日は淡交会で点前の当番が当たっていた。お風呂から上がって足の裏に違和感を感じ、見てみると浮腫というか水脹れ的なものができているのだ。たしかによく歩いた。それも最近はべた靴が多いのにヒールのあるサンダルを履いたのだった。

弱ったなぁ---明日は足袋をはいて畳の上を摺り足で歩かなくてはならないのだ。この水脹れがもしも破れたりしたら、出血するかも、いやそこまでいかなくてもヒリヒリする状態で歩かなくてはならない。。。

考えると軽い炎症のようなものなのだから、炎症押さえのチョコラBBでも服んでおくことにした。口の中を咬んだりすると(それはよくおこるのだけれど、最近)チョコラBBを服用することにしている。するとたしかに化膿しない。しかし、今回はどうだろう、だめもとで服用しておこう。

朝起きると心なしかマシになっている。よかった、よかった。

盆点という少し複雑なお点前が当たっているので、5時に起きて一通りおさらいしてから雨の中、家を出た。

袱紗捌きがなかなかうまくいかなくて苦労してきた。私の手が小さいこと、そして老化で指先の感覚が衰えかけていて、その上、ヘバーデン結節なる症状が関節にあって指が曲がりにくくなっていることが加わり、なかなか大変。そこそこの厚みの絹二枚からなる袱紗を小さく折りたたむ必要があるのだが、力の加減がうまくいかなくてこの間はぎゅっと丸め込んだ拍子に変な力がかかり、手から飛んであらぬ方向へころがっていってしまった---。そこでこの日はいつも使う袱紗をあきらめ薄手のものを使うことにした。

お点前を私がして点てた濃茶を喫する客が二名、正客と次客、計3人でステージのようなところで業躰の先生の指導を受けながら演示をする。

普段は違う先生について習っている、にわか作りのチームなので、一度は会わせ稽古の機会を持つのだが、なかなか一回では気心は通じにくい。そこで私は他の二人に声をかけて掌を3つ重ねてバレーボールのチームよろしく、がんばりましょうねと声を掛け合うことにしている。

これが好評なのだ。気持ちがこんなことでつながる。心の糸がほどけて寄り添い合える。60歳前後のおばさんたちが着物を着て掌重ねてニコニコしている様子を想像してみてください。結構ほほえましいのだ。

これをしておくとお互いがかばい合う場面も出てきて、終わると仲良くなる。

いわば大人の部活動である。

指の状態がこんなことなのでいつまでお茶ができるかなと思いながら、その日が来るまではこうやって一日一日を楽しもうと思っている私です。