象太郎

友に誘われて京都に行く。

楽美術館で待ち合わせ。1本、筋を間違えて少し遅れて着く。

「楽歴代 干支・動物たちの新春」1/7から3/2までの新春展。新春という言葉がそぐわない、はや2月も終わり。

印象に残ったのが象太郎という十代旦入による赤楽の茶碗。表千家の覚々斎の100回忌の際に覚々斎手作りの象太郎と名付けられた茶碗を写したもので100個作られたという。将軍吉宗の時代にタイから幕府に象が贈られ、長崎から江戸まで歩いての道のり、沿道の人々が初めて見る象に驚き、大評判になったという。その象の足をイメージした筒茶碗の写し。本歌を知らないが、茶人の、象の足をイメージした茶碗をつくろうという発想がおもしろいのとプロの陶工のその写しが何とも味わいがあって楽しさがあって千家と楽家のきずなを深く感じさせた。

ここには茶のことを記そうと思う。