最近のお茶ライフ

3/23,春、ひな祭りをテーマにした茶事①

4/5,地域の春の祭礼をテーマにした茶事②

 

どちらも勉強になった。

 

①は連客、特にお正客の博識ぶりとふるまいに圧倒された。男性であったが、着物で颯爽と来られ、羽織はひげ紬とおしゃれ。相客への心配りがさりげなくて温かでありがたかった。

ご亭主は大ベテラン。私よりひとつ年上なだけなのに。料理はセンスが感じられ、八寸の山のものはクチナシで染めた蝶々の形の鳴門金時。進肴のヌタも美味。ただ、テーブル席での懐石だったので、やりとり、所作はどうしても略式になる。ご自分で削られた茶杓を使われた。

干菓子は太宰府からお取り寄せの「清香殿」藤丸製。こんな上品で美味でうるわしいお菓子が九州にあるのだ。主菓子はお手製。きんとん。

備前焼のお茶入れを使われたが仕覆は紹鴎間道。しぶくてモダン。

後座の花は石化柳(セッカヤナギ)と白玉椿。

銅鑼の打ち方に感動。今までで一番風情があった。

 

②は2回目のおよばれ。こちらはご亭主のお道具ストーリーがおもしろく、入手法含めて個性的。とても懇意にしておられる骨董やさんとのコラボという感じがした。この方の工夫、アイデァには前も脱帽。躙り口をどうつくられたか---障子4枚で廊下と遮られているのだが3枚には上から下までの葦簀がつるされ、1枚は短い葦簀になっているのでそこが躙り口に見立てられているのだなと伝わる。

干菓子は御自製でツクシの砂糖煮。平たい黒の漆の干菓子器の下にツクシ、上にピンク色の桜の干菓子が花と花びらで散らしてある。一幅の絵になっている。

家の前を蒲団屋台が練りながら(激しくはない)過ぎていくそのお囃子と中立で窓から見下ろしながら祭りを楽しめる趣向になっている。

 

私も義姉とその友人を呼んでGWにお茶事をすることにした。少しずつ準備を進めている。