広がる茶友

日曜日の夜に気づいたメール、お茶会のご招待。男性Iさんから。

 

私の先生と一緒にとのこと。月曜のお稽古で先生に告げ、もう一人の友人も誘って3人で午後訪ねることに。

 

かかる時間をなめていて、遅刻。。。

 

約束の時間を10分遅れる。

 

 

楽しかった。4年前に停年を迎え、実母の介護に実家に単身やってくる。家族は離れて暮らす。近くで陶芸を教えているところがあることを知って通う。その一ヶ月後、茶碗をつくるのだから、お茶も習おうと通い始め、4年が経つ。

 

玄関を入ると作品の展示場。茶碗、茶入れ、香合、水差、菓子器が50点近く。全部、ご自分の作品。そこが待合にもなっている。

 

腰掛け待合へ。ついで蹲へ。そして茶室へ。

6畳に炉が切ってある。大阿弥陀堂釜にしゅんしゅんと湯がたぎっている。

床には黒田官兵衛菩提を弔う大徳寺龍光院の事実上の開祖江月宗玩の消息文の軸がかかる。僧侶を茶会に誘っている。

 

諸荘り。花はツバキ、花入れは竹。香合は信楽ふうに焼いた四角い合子。

 

菓子鉢が運ばれる。なんと今日、伺いますという連絡を聞いてから作ったというご自製。柚餅。いつもはこんな急ではないので、アズキを水につけるところから始めるので2日は要るとのこと。今回、さすがに間に合わず、時期ではないけれど柚餅になったと説明があった。

 

薄茶の平点前が粛々と始まる。

 

この清々しさは何だろう。爽やかさは何だろう。

 

市中の山居という言葉が重みを持って私の心に立ち上がってくる。

 

我々は28回目の茶会の客とのこと。

 

 

とても啓発された。次回お声がけを期待しておいとまする。